シームの位置がフィレットがけに影響を与えている場合の解決

シームの位置がフィレットがけに影響を与えている場合の解決

シームの位置を移動させてかからないフィレットがかかるようにする

 

閉じられた面Aのシームが他のオブジェクトBのシームに近づきすぎている時の問題

閉じられたサーフェースで構成されたシームを持つ形状Bと角Rの境界シームを持つ形状Aのシームの位置が接近している2つのオブジェクトをで合体させた場合

 

接合した部分を拡大してみるとシーム位置が接近していることがわかる

 

接合境界線を選択してフィレットをかける

 

でR0.2をかける

Aオブジェクトの法線にかけられるRとBオブジェクトの法線にかけられるRがフィレット上で交差していないので、この小さなR処理は可能

 

でR0.5をかける

フィレットがきれいにかかっているように見える

 

で任意の場所を選択するとA、Bオブジェクトとフィレットが一体になっていることがわかる

しかしシーム部分を拡大すると

フィレット部分の始まりと終わりが交差している事と、Bオブジェクトのサーフェースの一部の面が連続していないことがわかる

新しいオブジェクトCを配置して

 

でAとBとフィレットの合体オブジェクトとCを合体させようしても接合できない。

AとBの接合部分にR3をかけた場合

AのR処理の法線方向とBオブジェクトのR処理の法線方向が重なり、シームが接近している部分にフィレットをかけることが出来ない

これを解決するためにBのオブジェクトのシーム位置を変更する

フィレットをかける前のAとBの合体オブジェクトをで分解する

を選択し、Bのシーム部分を選択し、シームの位置をAのシームの位置から遠ざける

AとBのサーフェース全体を選択し、で全体を合体させ、一つのオブジェクトにする

AとBの交差部分にでR3をかける

Aのオブジェクトのフィレット法線とBのオブジェクトのフィレット法線が重ならないのできれいなフィレットをかけることが出来る

拡大してもフィレットの不具合が無い

シームの位置を調整し、矛盾のないフィレットをかけた合体オブジェクトに新しいオブジェクトをで容易に合体させることが出来る

 

更に交差部分にR処理をかけることが出来る

以上でシーム調整によるフィレット問題の解決終了


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※サンプルファイルはrhinoceros5.0で作られています。

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